#640 答えがあること【三日坊主とひとりごと】

生活のペースがちがう人たちが集まるなかで、マイペースをつらぬくのはなかなか難しい。とはいえ、だいぶマイペースにすごしてはいる。そうできている現状に感謝して、今日も1日がはじまる。

中学から高校時代まで、自分の部屋としてつかっていた一室を仮の仕事部屋にしている。自宅と同じく快適……とはいえないけれど、考えごとをしたいとき、ひとりでぼーっとしたいとき、集中して本を読みたいとき、駆け込める場所があるのはありがたい。

どんなに親しい間柄であっても、家族であっても、適切な距離は大事だ。

最近、アウトプットもインプットもする気がまるでなかったけれど、環境や状況が変われば、心境もすこしずつ変わる。

息抜きにミステリー小説を流し読みしたり、考えごとをノートに手で書いてみたり、しばらくやっていなかったことを再開して、「あ、やっぱり自分はこれ好きだったわ」と改めて気づいたりしている。

中学生のころ、赤川次郎氏やアガサ・クリスティー氏の作品を夢中で読み漁っていたことを思い出す。「なぜミステリーが好きなのか」なんて考えたこともなかったけれど、その答えは大人になってからぼんやりと掴めた気がした。

ミステリーは、読者は絶対に置き去りにされない。最後まで読めば事件はみごとに解決し、「答え」を得てわたしたちは満足してページを閉じることができる。それが約束されている。

世の中「答え」のないことばかりだから、それが癒しなのだ。