あまりにも人と会話していなすぎて、しゃべることがどんどん下手くそになっている。ちょっとした言葉が出てこない。話したいことを組み立てられない。会話を終えたあとの「さっきの、絶対伝わってねぇ」という感触と、徒労感がおそろしいほどある。
わたしの仕事の主たるところは「話せるけどうまく書けない」人たちのためのものなのだけど、なぜわたしがこの仕事をできているかといえば、「書けるけどうまく話せない」タイプの人間だからだ。それ以上でも以下でもなく。本当に。
大人になってそれなりに鍛えられてはいるけれど、やっぱり根本は変わらないなと、定期的に思い知る。話す機会があるときは、気を抜かず準備するのがデフォルトモード。
それに、ちょっとした雑談レベルのおしゃべりでも、人と話すことで「わたしってそんなこと考えてたのかよ」と気がつくことも多い。
その機会が少なくなって、ずいぶん長い時間がたっている。だから最近、自分の感情がうまく言葉にできなくなっている気がする。よろしくない。
そんなことを考えて、おもむろに「三日坊主とひとりごと」を開き、キーボードをたたく。
やっぱりわたしにとって、考えていることを自分自身でしっかり認識する手段は、うまくしゃべるより「とりあえず書く」方がしっくりくる。
このテキストは600字までと決めているから、自分の考えを深堀りするにはちょっと足りない。久しぶりに、ちょっと長い文章とか、書こうかな。