#587 雨の日の思いごと 【三日坊主とひとりごと】

雨である。今日こそは外に出ようかな、と思った日に限って雨である。どうにも気分が晴れないが、ふとイヤホンを外して窓を少し開けた。

雨の音。

原稿を書くときに、よく環境音を流しっぱなしにしておくのだけれど、それと同じじゃん。と、気づく。ずーっと、雨の音を聞いている。静かな月曜日である。

少しずつ、何かを変えようとする日々が続いていて、確かに手ごたえを感じている。今まで手元で停滞していてよどみきっていた何かを、どうにかこしらえた漏斗にむりやり押し込んでいる感じではあるけれど、わずかな流れは生まれている。たぶん。

最近、なんだかやたらと古い友人や、付き合いの長い仕事仲間の顔が思い浮かぶ。不義理をしてきたのはわたしの方なのだけれど。

食事やお茶に誘うことはまだためらいがあるから、さくっと雑談できる音声SNSはけっこう重宝するかもしれない、と思ったりする。

話すことは得意ではない。特に雑談は。人の話を聞いていた方が楽しい。「聴く」「聞く」の違いについて、考えをめぐらせる。

雨の音。

昨日、どどーんと気分が落ち込んでいたけれど、無理やり布団を干しておいてよかった。ここのところ、こまめにシーツを洗ったり、布団を日に当てたりするようになった。

寝る前に、ごろごろ寝転びながら音声SNSで雑談ができるのは、ちょっといいな、と思っている。(顔出しではそうはいかない) 今までのわたしにとっては、ハードルが高かったことだから。