#543 最後の一歩【三日坊主とひとりごと】

もう自分の中では決めたことのはずなのに、いつまでも最後の一歩が踏み出せずにいる。Twitterの個人アカウントを削除する、という最後の一歩。

2009年にTwitterをはじめた頃は、匿名だったし、近しい友だちとの近況報告の場みたいな感じだった。仕事にいかそうとか、誰かとつながろうとか、情報収集しようとか、そんなことはまったく考えていなかった。

2013年、なんのツテもなくフリーランスになったわたしは、頼れる場所がもうインターネットしかなかった。覚悟を決めてアカウントを実名に変え、アイコンを顔写真にして、仕事に関して考えていることなどをつぶやきはじめた。

それから3年ほどたってフォロワーが1,000人を超えたあたりから、なんとなく環境が変わりはじめた。同業者に名前を知ってもらえるようになり、「Twitterみてます」といわれることが増えた。アシスタントなどの求人を出すと、それなりの人数の方が連絡をくれてありがたかった。

実際にいま、パートナーとしてお世話になっている方の大半は、Twitterをきっかけにつながった人たちだ。だからとても感謝している。

感謝してはいるのだけど。

息を吸って吐くように使ってきたTwitterに、ここ1年くらいで急速に興味を失っている自分がいる。

10年分のつぶやきは、簡単にDLできてしまった。アカウントを残しておく理由が、またひとつ消えていく。あとはもう、自分次第。