もう自分の中では決めたことのはずなのに、いつまでも最後の一歩が踏み出せずにいる。Twitterの個人アカウントを削除する、という最後の一歩。
2009年にTwitterをはじめた頃は、匿名だったし、近しい友だちとの近況報告の場みたいな感じだった。仕事にいかそうとか、誰かとつながろうとか、情報収集しようとか、そんなことはまったく考えていなかった。
2013年、なんのツテもなくフリーランスになったわたしは、頼れる場所がもうインターネットしかなかった。覚悟を決めてアカウントを実名に変え、アイコンを顔写真にして、仕事に関して考えていることなどをつぶやきはじめた。
それから3年ほどたってフォロワーが1,000人を超えたあたりから、なんとなく環境が変わりはじめた。同業者に名前を知ってもらえるようになり、「Twitterみてます」といわれることが増えた。アシスタントなどの求人を出すと、それなりの人数の方が連絡をくれてありがたかった。
実際にいま、パートナーとしてお世話になっている方の大半は、Twitterをきっかけにつながった人たちだ。だからとても感謝している。
感謝してはいるのだけど。
息を吸って吐くように使ってきたTwitterに、ここ1年くらいで急速に興味を失っている自分がいる。
10年分のつぶやきは、簡単にDLできてしまった。アカウントを残しておく理由が、またひとつ消えていく。あとはもう、自分次第。