「ストレス発散方法は何ですか?」と聞かれると、答えにつまる。「ノーストレスで生きてます!」とはさすがにいえないけれど、例えば旅行とか買い物とかスポーツとか、わかりやすい趣味がほとんどないからだ。
食へのこだわりも皆無だし、誰かと一緒にいないとさびしくてダメ、みたいなこともない。唯一、趣味らしい趣味といえば読書くらいだけど、それが「ストレス発散」になっているかといわれると、それは違う気がする。
「ストレス発散」って、なんなんだ。一体。
そこまで考えて、思い当たったことが一つだけある。わたしにとって、メンタルの波をいちばん感度良くとらえるのが「書く」こと。
過去、最もメンタルが地に落ちていたときは、メインの仕事だったインタビュー記事のライティングがまったくできなくなった。メールを一通、書くことすら辛かった記憶がまだ生々しく自分の中に残っている。
「書く」がダメになると、一気に「読む」や「観る」「聴く」もしんどくなる。そうなるともう、何もせずひたすら休むしかない。
が、そこから回復するきざしが現れるのも、「書く」ところからなのが、面白い。
手帳に、ただただそのときの自分の気分を書きつける。こうしてどうでもいいことをnoteにつづる。
「自分の言葉で、自分の文章を書く」作業が、わたしにとっては回復のためのリハビリであり、メンタルが崩れないようつなぎとめる糸であり、日常的なストレス発散方法なのかもしれない。