ひとりで何とかがんばっている。がんばっているのに、うまくいかない。誰にも認めてもらえない。自分なんて些細すぎる存在だ。いつまでがんばればいいんだろう……。
さすがに大人になったので口にこそ出さないけれど、そんな絶望的な気分になることもまあ、たまにはある。人間だから。たぶん、生きてくってそういうことでしょ?
でも最近、新しくいろいろな活動をするようになって、ものすごく実感しているのは逆のこと。
「自分でも全然知らないところで、見ていてくれる人は必ずいる」
昨日、たまたまなのだけど、コミュニティの勉強会に参加してくれた方の中に、かつて執筆していたオウンドメディアの記事を読んでくれていた読者の方と、わたしがライターをしていたときに、一時期、書き起こしを手伝ってくれていた方(当時大学生)がいた。
そのメディアの記事はもう書いていないし、当時仕事を手伝ってくれていた人たちとも、交流は途絶えていた。
それなのに2人とも、定期的にわたしの発信をチェックしてくれていたらしい。
なんというか、わたしはそれを聞いて胸がいっぱいになってしまった。何ならちょっと泣きそうだった。
Webがあるから、SNSがあるから、わたしたちは「目に見える反響」や「データで示される(量的な)結果」に一喜一憂しがちだ。
でも、知らないところで静かにはぐくまれているものもある。見ていてくれる人が、どこかにいる。それは何よりも、勇気をくれること。