このnoteも500本が目前に迫っているわけだけど、正直なところ、わたしは「noteを毎日書こう!」「がんばって続けよう!」と思ってはじめたわけではない。
たぶん、487本のどれかにも書いたと思うのだけど(もはや見つけられない)、このnoteを、わたしは「自分を保つため」に書いている。
わたしは商業ライターだった(現在は編集者/ディレクター)ので、基本的にクライアントがいて、その企業の中の人たちが伝えたいことを言語化したり、表現したりするのが仕事だ。
ただ「人の言葉を代弁し続けて」いると、ふと我に返ってゾッとする瞬間があるのだ。
どこまでが自分の考えで、どれが他人の意見なのか。
立派な話に共感してそれを表現するため頭をひねっているうちに、ときどき、それがあたかも自分自身の経験から導いたことだと、無意識に勘違いしてしまう。
それはとても危険なことであり、わたしはそうやって「自分の意思」や「自分の言葉」を失っていくことが恐ろしい。
だからときどきこうして、自分自身が間違いなく感じたこと、考えたことを確認しながら、短い文章をつづる。
書くことは、考えることと同じだ。誰にも読まれない日記ではなく、人目にさらされる場所で書くことにも意味があると思っている。
「続けられてすごい」とか、「続けるための秘訣は?」とか、そういうことではないのだ。書かずにはいられない人が、書き続けていくだけなのだと、わたしは思う。