#455 春の雨とローズマリーの香り【三日坊主とひとりごと】

いきなり冷え込んだ空気と、ぐっと低くなった気圧にやられてしまった1日。思うように仕事が進まない。外気温&気圧の変化に身体がついていかない。

先日、36歳になった。アラフォー突入である。

かつて、人生最大の焦りを抱えて会社を辞め、転げ落ちるようにフリーランスになった29歳のときと同様、34-5歳のわたしはけっこう、なかなか抜けられない泥沼に足を取られていた。

体力がないのは昔からだからわかっていたが、ショックだったのは、思うように「気力」のほうがついてこなくなったことだった。

ちょっと大変でもなんとかなる。なんとかすればいい。がんばればいい。ふんばればいい。なにくそ。時間はいくらでも仕事に注げる——。

必死で目の前の仕事をしていた20代の感覚は、どんどん遠のいた。

やるべきことすら、まともにできないことも多くなった。たぶん、これは何かのツケなんだろう。それが何かは、まだよくわからないのだけど。

所詮は、人間は人間でしかない。生物であり、有機体であり、限界をもつ存在。

神経だって使いすぎればすり減る。ムリをつづければ心が疲弊する。そんな当たり前のことを今さら、実感している。

あれこれ試行錯誤して生活バランスを探り、今は割と、落ち着いて仕事ができている。集中力を短期間でぎゅっと高めるため、部屋にはアロマが欠かせなくなった。

すっと清涼感のある、ローズマリーの香り。今日もアロマをたくことから、1日がはじまる。