#452 ラジオの心地いいテンポ【三日坊主とひとりごと】

活字中毒で趣味は読書、さらに職業が元ライター&現・編集者(仮)なので、日常的にけっこうな量のテキストを体内に摂取(インプット&アウトプット)している。

ただそれが行きすぎると、ときどき「本は開いているけれど文章の意味がまったく入ってこない」とか、「PC上でWordを開いてあとは書き始めるだけなんだけど、ぜんぜん文章が出てこない」とか、そんな状態に陥ることがある。

「書くこと」を仕事にして6年くらいたつので、最近は「あ、これ神経が疲れてるな」と把握できるようになった。

そんなとき何をするかというと、とりあえずラジオ(もしくはPodcastなど)を聞くことが多い。

「シーンとした静寂の中で」「何もしない」のは、それはそれでなかなか難しいのだ。何か音が欲しくなる。

映画はダメ。とくにヒューマンドラマやドキュメンタリーはきつい。視覚的に一点にフォーカスしなければならないし、感情を揺さぶられることも、ある意味“インプット”に近い神経を消費しているんじゃないだろうか。

結局、ラジオがちょうど良い。

もちろん番組によって差もあるけれど、ほどほどの情報と雑談の繰り返しと、あいだに挟まれる音楽、という構成が、「神経を半分休ませる」ときにぴったりな気がしている。

「ながら聞き」していても、なんとなく聞ける内容。ほどよく疲れないテンポ。このペースって本当に絶妙で、実はすごい発明なんじゃないかとさえ思っているくらいだ。