#436 お守りのような存在【三日坊主とひとりごと】

尊敬する人は誰かと問われたら、家族から歴史上の人物まで、レイヤーは違えど数えきれないほどいる。

生き様を「かっこいいなー」と思う人、生み出してるもの自体が大好きな人、人それぞれだけれど、その中に「その人の存在をときどき反芻して、お守りみたいにさせてもらっている人」がいる。

ひとりは、宮崎駿監督である。

先日こんなnoteを書いた通りなのだけど、30歳になったタイミングで「君の10年を力を尽くして生きなさい」といわれたことは、これ以上にないほど心に刻まれた。

つい先日、そこに新たな人の存在が加わった。糸井重里さんである。

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失礼を承知でいえば、わたしは糸井重里さんのことをずっと「すごいなー」とは思っていたけれど、ものすごくファンだったかというと、決してそうではない。

でもこの本を読んで、なんだか、すごくグッときてしまったのである。

経営についての考え方を、わたしはただ「参考にしよう」と、していた。

糸井さんが、これまで「ほぼ日」で実践してきたことを振り返りながら、経営について語ることばを一つ、ひとつ噛み締めているうちに、だんだんそんな自分が恥ずかしくなってきた。

「ちゃんと、自分で考えなさい」

そう、静かに言われている気がしたからだ。直接そんなニュアンスのことが書かれていたわけではないのだけど、糸井さんの優しくも厳しい視線を、本の向こうから確かに感じた。

この感覚が、わたしの「お守り」にひとつ、加わった。