#430 もはや占いではなく【三日坊主とひとりごと】

くりかえしになるけれど、「たかが言葉、されど言葉」。

10代、20代前半くらいまでは、ちょっとした歌の歌詞にはげまされたり、小説の一節に涙し、それを書き写したメモを手帳に貼って持ち歩いたりしていたものだ。

いまでも仕事柄、「言葉のちから」にかなり敏感ではあるし、実際にそれを体感することも多い。

ただ、以前のように「自分がどう受け取ったか」「自分の心がどう動いたのか」と、自分主語で言葉をみつめることが少なくなっていたように思う。

それに気づいたのは、石井ゆかりさんのつむぐ言葉にふれてからのような気がする。

彼女の「占い」について、その評判を耳にしたのはたしか4年くらい前のこと。

正直なところ、昔のわたしは占いになんてほとんど興味がなかった。

でも人間とは現金なものである。

会社を辞めてフリーランスになり、完全に「個」としてこの社会のなかに立ってみたら、ものすごく心細くなって、なにか大きなものの力に頼らずにはいられなくなってしまったのだ。(実際、占いにも何回か行った)

確かその流れで、石井ゆかりさんの星占いを知った。

はじめて「年報」を読んだとき、ものすごくびっくりしたのを覚えている。

なんだかすごく自分のことを言い当てられたような気がしたのもあったけれど、それ以上に、つづられた言葉のオーラに圧倒された。

静かに自分を肯定してくれる言葉は、こころの奥底で勇気に変わる。

今年もありがとう。という気持ちである。