毎年、必ず見に行っている小林賢太郎氏の舞台がある。今年は『カジャラ』が発表になった。いまから楽しみすぎる。1年の活力。
公演をチェックしながら、わたしはふと、前回のことを思い出した。とても印象的なできごとがあったから。
https://note.com/yu_pf/n/nc792b574eafd
そう、かつてはわたしも「泣いている人」のひとりだった。
いや、いま思い返すとすげぇ痛々しいけれど、28歳くらいのとき、わたしは完全に仕事に行き詰まっていた。
当時、わたしはまだ会社員だった。日々、目の前の課題は山積み。でもがんばればがんばるほど仕事量と責任が増えるだけで、なかなか成果にはつながらなくなっていた。
これ以上なにを、どう、がんばればいいのか、よくわからなくなってたんだよね。体力も気力もすっかりすり減っていて。
その頃のわたしにとって、唯一といっていいくらいの習慣が、夜遅く仕事から帰ったあと、小林氏の出演している『KKTV』のDVDを見ることだった。特に1と2な。
淡々と、延々と、リピートしていたような気がする。あの時間が、わずかでも癒しになってたと思う。
なんだか、久しぶりにその頃のことを思い出した。
よく考えたら、仕事がそれなりにうまくいきはじめたのなんて、ごく最近である。それこそ32歳(フリー2年目)くらいからじゃないかな?
「自分の仕事」を評価してもらい、自由に取り組めるようになるまで、わたしは10年かかった。
だから今、しあわせだ。しみじみと、心からそう思える。