#050 無知の自覚【三日坊主とひとりごと】

今年もおそろしい季節がきた。
ある意味。

……それは税金の告知。

もちろん、私のところにも
ばっちり、住民税の支払い書が
届いた。

わかっちゃいたけど、
そこに並ぶ、決してお安くはない
総額を見ると、憂鬱になるし
どうしてもため息が出てしまう。

会社員からフリーランスになったとき、
私は今まで、社会のしくみを
何にも知らなかったことを知った。

税金がどうやって
算出されているのか。
保険医療のしくみ。
年金のこと。
確定申告のやり方。

ひとつひとつのことに
悪戦苦闘しながら

今まで、よくこんなことも知らずに
のうのうと生きてこられたな、私。

と、しみじみ思ったものである。

それはある意味
「社会に守られていた」
ともいえるし、

うがった見方をすれば

「なんの疑問も抱かず
税金を無意識に払わされる
しくみに誘導されていた」

ともいえる。

何がともあれ。

もう私には
守ってくれるものはないのだから

つべこべ言わずに、
自分で、ちゃんと
盾を用意するしかないのだ。