とてもいい作品を観た。空気感がよかった。登場人物をみんな愛せる。セリフの一つひとつ、ことばのチョイスが最高。音楽もすごくいい。
今週、なんだかわたしの身体はガチガチに疲れ果てていて、気持ちもしずんでいた。
でも誰かの「いい仕事」にふれると、なんだか元気になるんだよね。
作品の余韻を感じながら眠り、翌朝いつもよりすこし遅い時間に目を覚ますと、窓の外はみごとな秋晴れの空。
仕事のスタートは、ちょっと後ろ倒し。とりあえず洗濯機をまわし、ざっと身支度をして、散歩がてらどこかでモーニングすることにした。
ぽつぽつと駅前の商店街を歩き、ふらりと目についたモスバーガーへ。
ふつうのハンバーガーセットとホットコーヒーを頼もうとして、ふとメニューに目をとめる。
「あ、コーヒーじゃなくて、コーヒーシェイクください」
わたしはモスのコーヒーシェイクがすきだ。オーダーしたのはひさびさ。夏だけ出るタリーズのエスプレッソシェイクもおいしいけど、いつでも頼めるからモスに軍配が上がる。
ひとりコーヒーシェイクをすすっているうちに、なぜかふと、「すきなものについて話したい」という感情がわいてきた。
わたしは自分のことを語るのがとても苦手。
だけどあの作品の中で、思いおもいの「すき」に素直に暮らしていた人たちの顔を思い出したら、なんだか自然と気持ちが明るくなってきた。
話したい(というか書きたい)し、みんなの話も、もっと聞きたい。偏愛バンザイ。