#401 カテゴライズされる安心感【三日坊主とひとりごと】

30歳を過ぎたあたりから、恋愛トークをするのがすこぶる面倒くさくなった。

わたしは恋愛体質の真逆をいっていて、結婚願望も子どもを持ちたい気持ちもあまりなく、「まあそのうち、パートナーができたらいいかな」とほんのわずか思っているくらいの温度感で日々生きている。

でも「別にすぐ恋人がほしいわけじゃない」といえば「なんか強がっちゃって〜」みたいになるし、だからといって「いい出会いがないんですよ〜」「モテないんですー」なんてわざわざ自虐に走るのもなんか違う。

ああ、めんどうくさい。

そんなわたしも、27、8歳のときはちょっと焦っていた。「なんかわたし、おかしいのかもしれない」と思っていた時期も、あった。

その後、30歳を前に独立して仕事が忙しくなったので、そんなモヤモヤは一瞬でふきとんでしまったのだけど。

でも先日、はじめて納得できる答えらしきものにふれた。

 

石井リナさんのつぶやきから、「デミセクシャル」という言葉を、はじめて知った。正直、かなり複雑なので正確に理解できているか、自信はない。でも解説を読んで、妙に納得してしまったのだ。

要するに「LGBTにカテゴライズされている性的マイノリティに限らず、人間のもつセクシャリティーにはもっと山ほど種類があるらしい」ということである。もはや人類の神秘。

モヤモヤしていたことがこうしてカテゴライズされると、なんだかちょっとした安心感が生まれる。不思議なものだ。