「バランス大事ですよね〜」という言葉が、キライだ。当たり前すぎるし、誰でも言えるじゃない、そんなこと。(自分も、めんどうくさくなるとつい、使ってしまいそうになるのでぐーっと飲み込む)
バランスだよね、バランス! というウラで、みんな必死に天秤のハリをもって戦っている。
先日、長野の山奥に3日間こもってきたのだけど、それはわたしなりの「バランスをとる」行為のひとつだ。
「書く」仕事。得意だと思ってはじめたことだけれど、けっこうハードな頭脳労働である。もっというと、「取材」もかなり、精神力を消耗する仕事だ。
わたしは、ライターになってめちゃくちゃ働きまくるようになるまで、それに気づいていなかった。
自分を維持するために、半年に1度くらいの頻度で、日常から“非日常”へムリやりダイブする。
ついつい、まだ終わっていない目の前の仕事に追われそうになるけれど、それは一旦、棚にあげて考える。いつもは絶対に考えないようなこと。もしくは、考えたくても集中できないこと。
「どのように問いを立てるのか」は編集やライターの仕事に欠かせないスキルのひとつだけど、これは本当に訓練が必要だなぁと思う。
自分に対する問いもそうで、ついつい「やりたいことは何か」みたいなところからスタートしてしまいがち。もっというと、日々やっていることの延長線上にあるところの問いに終始しがち。
「そもそも、それでいいんだっけ?」と、問うことも必要だ。