このあいだ、こんな記事を書いた。いろいろと、個人的にも耳が痛い話がたくさんあった取材だった。
— 最後に、今後の目標などがありましたら教えてください。
藤本:ないです。
— ……例えば、5年後にどうなっていたいかというイメージとか。
藤本:全然ないです(笑)
藤本さんと同じで、わたしも「目標」を掲げないタイプである。「人生の目標から今やることを逆算する」とか、ほんとムリ。どちらかといえば積み重ねタイプ。
とはいえ。
5年に1回くらい、なんとなく、今後についてもぞもぞする時期が訪れる。ちなみに前回の「もぞもぞ」は、29歳のときだった。もぞもぞした結果、わたしは会社を辞めてフリーランスになった。
どうやらあれから、早くも5年の月日がすぎたらしい。
相変わらずわたしといえば、毎日ドタバタと仕事に邁進している。昨年あたりはずいぶんと安定してきた感じではあったけど、今年になってから、なんとなく「もぞもぞ」することが増えた。
わたしも35歳になった。もうとっくにそうだったけれど、気持ち的にも「若手」とはいえない年齢だ。
「なんか最近、おんなじようなことばかり話してるな」——。
29歳で会社を辞める直前のわたしも、そんな感じだったらしい。(当時はメンタル的にあまりにもいっぱいいっぱいすぎたので、自分では微塵も気づいてなかったんだけど)
今回は、ふと自分で気づく瞬間があった。「わたしこの同じ話を(しかもあんまりポジティブではない話、課題みたいなもの)、いつまで繰り返す気なんだろう?」って。
もぞもぞしている。まだ何も答えは出てないし、どっちに行くかはわからないけど、もぞもぞ。